SDGs時代には、地球発想のプロデュース型人材が地方自治体や中小企業に不可欠

SDGs時代には、地球発想のプロデュース型人材が地方自治体や中小企業に不可欠

このページをご覧のあなたは自治体の政策担当者でしょうか、それとも企業の新規事業開発担当者、もしくは部門責任者や経営者ご自身かもしれません。SDGsを担当することになって来てくださったのかもしれません。

現代が大きな時代の変革期であることは誰もが感じています。しかし「どの程度」という認識でしょうか? 例えていうならそれは、「幕末」のレベルなのです。
せっかく来ていただいたあなたのために、なるべく分かりやすく時代の変化の理由をお伝えしたいと思います。
(文責:富田剛史|青山Hicon主幹研究員・トミタプロデュース代表取締役)

いま、「幕末」レベルの時代の変革期にある認識はありますか?

第二次世界大戦の前後で体験した「戦前/戦後」は、ある意味ではまだ同じベクトルでの大変化だといえると思います。つまり、より多く、より広く、より遠くへと、拡大し蓄積していくことが豊かさであると皆が目指した時代です。
戦前はその方法論として経済と軍事とを両輪で回し、ぶつかることが避けられないところまで来れば力で決着をつけるという時代であったのが、戦後には武力による解決は基本的には非合法となったものの、合法的な「経済競争」で目指す「勝者像」はやはり規模拡大と蓄積であり、その点では戦前とさほど変わりませんでした。

しかし、その「拡大」「蓄積」=「豊かさ」だという価値観自体が変わろうとしている時代に、いま私たちは生きているのです。まさに、長く続いた幕藩体制が終わりを告げた150年前の明治維新衝撃です。ベクトルの方向が変わってしまうのです。

 

もし幕末に生きていた人が、あと十数年すればこの国からサムライがいなくなり、職業も住む場所も自由に選ぶことができ、自分で事業を営むことさえできると分かっているのであれば、行動が変わっていたかもしれません。実際に、その時にその「時代の変化」が見えていた一部の人たちは、ほんの短い間に身分に関係なく大きく発展していきました。

では、現代においては、何がより重要な時代の変化なのでしょうか?

 

もっとも認識すべきは、「メディアの変化」の影響

まずは、メディアの変化です。

情報流通の主役がマスメディアからインターネットメディアに変わったことは、時代の潮目が逆転した大きな原因だといっていいでしょう。

マスメディアは、「媒体の総量」が限られています。そのためメディアに載って流通する情報は限られた情報でした。「発信者の数」も非常に限られてたことも重要なポイントです。限られた人たちが限られた媒体を使って発信した情報が、多くの人に共通の情報源であった時代・・・だからこそ誰もが知る「大ヒット」「大スター」が出てきやすく、力を持った一部の人は情報をコントロールしやすいという特徴がありました。また、誰もが知っていることがたくさんある一方で、本当はとても良いのにほとんど知られていないという存在もたくさんありました。

ところが、現代では私たちは多くの情報をインターネットメディアによって得ます。

ネットニュースなどの他、自分の友だちや、同じ価値観を持った人をフォローするSNSによって、「ある種の趣味の人の間だけでとても良く知られているもの」がどんどん広がっていきます。逆に、「誰もが知る」ものは非常に少なくなっています。情報発信は一部のメディアに関わる人間だけのものではなくなり、誰もが日常的に情報の受け手であると同時に送り手でもあるという複雑な時代です。

ここではその良し悪しを論じようというのではありません。もうこの「変化」は止めようもなく、ますますそうなっていくことでしょう。

その時に、自分たちはどう行動をしたほうが良いのかを考えることがより重要です。

 

豊かさは、「蓄積量」ではなく「選ぶ力」と「審美眼」へ

メディアの変化は、情報流通だけでなく、個人の「蓄積」の相対価値をどんどん低くしています。

情報であろうがモノであろうが、必要な時に必要なものを必要なだけ、いつでも使えるようになってきました。すると自分で持つ必然性がなくなるのは明白です。本もCDもDVDも、今やため込むのはコレクターの趣味でしょう。クルマも洋服も部屋でさえも、都合のいい時に使う分だけという時代になってきています。

「豊かさ」とはモノを個人に蓄積して得られるものではなく、より多くの公的蓄積の中から選択肢を適切に当たり自分自身の審美眼を持って適確にチョイスしていく能力によって得られるものに変わってきているといえるでしょう。

 

豊かさの基準=財産を多く持つことではなくなったとしたら、あなたが提供すべきサービスや商品は変わると思いませんか?

日本の有史以来、未曾有のグローバル化による変化の影響

もう一つの大変化は、これまでとは比較にならないレベルのグローバル化の進展です。

日本に現代ほどたくさんの外国人が入ってきていることは、有史以来一度もありません。旅行者、留学生、移住者・・・。様々な外国人がすごい勢いで日本人のコミュニティに入ってきています。また、これまでであれば「日本語」という高い壁が、外国人と日本人のコミュニティを仕切って混じらせぬ存在でしたが、翻訳技術の凄まじい進展によって、もう間もなくその「言葉の壁」は崩壊しようとしています。外国で日本の企業や自治体のホームページや日本人のブログを読んでいる人は今もだいぶ増えましたが、これから何年後かはともかく、ネット上の情報はほとんどシームレスになるのではないでしょうか。

これも、良い悪いを論じる問題ではなく、その時代にどう対応するかを考えるべき問題です。

世界の目線で日本を、そしてあなたの地域を、俯瞰して見直さなければ見えてこないことだらけです。

SDGs時代に向け、Global発想のProduce型人材を育成しませんか?

こうした「時代の変化」は、特に小さな企業や地方…前時代なら弱者と言われた人にとっては、ある意味では大きなチャンスだと考えられます。豊かさが一つのベクトルだった時代には、小資本・小規模・微妙な良さを売りにしたものは、情報を流通させることも困難でした。それが、新時代には、やり方しだいで世界中に少しづつファンを持って、大ヒットではないにせよ適切な規模で良い形で存在し続けられる…かもしれないのです。

そのためには、従前より日本の教育で重視されてきた「効率的に正確に問題点を改善する人材」というよりも、「個性的な魅力を付加することができる人材」がどうしても必要になります。それも、地球サイズの好奇心と発想をもって、自分たちのローカルな人、モノ、情報を見直して、新たな魅力を創造し、発信できる人材が。

地球サイズで発想できるプロデュース型人材の育成は、どんな組織にとっても急務なのです。

私たち青山Hiconと一緒に、取り組みませんか?

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“新しい時代の経営”を伴走します|青山Hicon

いま、時代が大きく変わる潮目にあります。
マスからネットへとメディアの主役が変わり、情報の流れが変わりました。AIやロボットは進化を続け、言語の壁や距離の遠さを越えてコミュニケーションができるようになりました。商品やサービスの企画、市場の設定、プロモーション戦略、何もかもがかつての経営論では太刀打ちできません。

この時代の経営者は、「グローバルな視点」と「文化」を軸にした戦略が必要と言えるでしょう。よろしければ私達と一緒に始めてみませんか。