38Next Retail Lab

速報レポート

『「ビューティーテック先進企業が明かす」OMO大国ニッポン』

 

今回参加させていただいたのは、

パーフェクト株式会社代表取締役 磯崎順信様

資生堂ジャパン株式会社デジタルオフィスオムニエクスペリエンス推進部グループマネージャー 吉川拓伸様

以上2名の講演である。

 

OMO大国日本における店頭でのデジタルツールの必要性】

経済産業省の電子商取引に関する市場調査によると、2019年化粧品・医療品のEC化率は6%という結果を示している。パンデミックにより、一時期は化粧品業界のEC売り上げが3~4倍になった企業もあるが、依然として9割以上が店頭での購入をしているという現状がある。リアルが選択される要因として、コンパクトな都市である、店舗数が多い、美容部員による丁寧なおもてなしがあるといった点が挙げられる。リアルショッピングを好む日本の消費者に向けて時短・安全を確保した、より価値の高い体験提供が必要ということになる。

一方で、日本の消費者はウェブのエンゲージメントが国内のドラッグストアコスメを中心に高くなっているというデータがある。ウェブの過去週間トライアル数のグローバルトップ5のうち、3ブランドが国内のブランドとなっている。

以上の点から、日本は低EC率・高ウェブエンゲージメントであり、OMO施策の効果を出しやすいことが分かる。

 

【消費者に寄り添った有意義な顧客体験の創出】

現在多くのOMO体験創造が行われている。ドラッグストアでは店頭ディスプレイやパッケージにQRコードを設置し、ブランドウェブページにアクセスすることで簡単に化粧品やヘアカラーをシュミレーションすることが可能となるようにしている。

また、パーフェクトは11の「BA 1 on 1」というリアルタイムカウンセリングや1対nのライブストリーミングでAIAR技術を使用したバーチャルメイク体験を提供している。

 

【ビューティーテック先進企業の今後】

新型コロナウイルスにより無人化や非接触へのニーズが急速に高まっていることから、DXを促進する必要性が更に高まった。資生堂ではDXを加速させるため、店頭QR・小売店WebWebカウンセリングといったBeauty Techアセットの強化を進めている。また、「お店で待つ」ではなく「出ていく」美容部員のツール強化、化粧品専門店向けECプラットフォーム提供を通したリテールとの連携強化、バーチャル店舗・RFIタグの導入といった取り組みも進めている。

 

新型コロナウイルスによって様々なものがEC化・非接触化をしていく中で、リアルが求められている化粧品業界だからこそ、より一層リアルとオンラインを融合した顧客体験を提供したいという講演者の方々の熱意を感じ、化粧品を使用する一女性として今後の化粧品業界への期待感が高まった。

講演参加に至って、講演者の磯崎様、吉川様と、運営関係者の各様に心から感謝申し上げ、報告レポートとする。

詳細:https://www.aogaku-hicon.jp/digital-marketing/2021/post-4684/

 

“新しい時代の経営”を伴走します|青山Hicon

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マスからネットへとメディアの主役が変わり、情報の流れが変わりました。AIやロボットは進化を続け、言語の壁や距離の遠さを越えてコミュニケーションができるようになりました。商品やサービスの企画、市場の設定、プロモーション戦略、何もかもがかつての経営論では太刀打ちできません。

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